リビングを2階に作る利点とは?向いている人と向いてない人の特徴!
リビングやキッチンは1階にあるイメージも多いものですが、2階に設置している家庭もあります。敷地面積が狭ければ3階建てになり、1階に重量のある浴槽を設置しなければならないケースもあるでしょう。また、1階リビングが向いている人もいれば2階リビングが向いている人もいます。2階リビングのメリットなどを解説するので参考にしてください。
リビングを2階に作るメリット
明るく開放感のあるリビングにできる
2階は1階のように塀や植木などのような影になるものが少なく、日光を多く取り入れることができます。明るい色は物体や空間を大きく見せる効果があるので、日光をより多く取り入れられれば、開放感があるリビングにできるでしょう。冬は日光を多く取り入れて暖かく、夏は庇やシェードを利用して遮れば温度の調節もある程度は可能です。
プライバシー保護にもなる
リビングに大きな窓を設置する住宅も多くありますが、塀や生け垣などがなければ目の前の道から屋内が見えてしまいます。大きな窓を取り付けたにも関わらずカーテンを閉めっぱなしにしたり、窓にシートを張って見えづらくしたりする必要があるのです。2階リビングは通行人の目線より上にあるので、家の中をのぞかれる心配は不要でしょう。
リビングを2階に作るデメリット
階段の上り下りが必要
2階にリビングがあれば、キッチンも2階に設置することが多いでしょう。買い物から帰ってきて、重い荷物を持ったまま階段を上らなければいけません。普段から体力づくりに取り組んでおり、階段の上り下りに何の問題もない人は気になりませんが、重い荷物を持ったまま階段を上るのに抵抗がある人にはデメリットと感じるでしょう。
ライフスタイルの変化によってリフォームを検討する必要がある
高齢になり足腰の筋力が弱くなると、階段の上り下りが難しくなります。高齢でも畑仕事をしたり運動を定期的に行ったりして足腰が丈夫な人もいますが、すべての人がそうではありません。足腰が悪くなると膝が痛くなり歩くこともつらく、外出を控えるようになる高齢者も多いでしょう。高齢になり足腰が悪くなると住みにくくなることもあるので、将来的にリフォームが必要になる可能性も考えておくとよさそうです。リフォームの方法もエレベーターを取り付ける、椅子付きの階段昇降機を導入するなどさまざまな種類があります。
2階リビングが向いている人と向いてない人の特徴
リビングから外への出入りが多い人
普段よりキッチンから外への出入りが多い人には向いていません。リビングから外へ出るのに階段を使わなければいけないので、負担が大きいと感じてしまいます。毎朝のゴミ出しもあるので、それだけでも階段を使用する頻度が増えてしまうでしょう。
子どもが生まれれば背負ったまま荷物を持ち、2階へ上らなければならない状況もあり得ます。階段で転倒してしまうことも想定できるでしょう。単純に上り下りがを負担に感じるのはもちろん、危険なシーンがあるかもしれないと心配になる人にも向いていません。
プライベート空間に入られたくない人
来客があった際、2階まで上がってもらう必要があります。玄関のすぐそばにあるリビングや応接室で対応するのとは違い、階段を使って2階まで移動することで、家の内部まで部外者に入られたと感じて抵抗がある人もいるでしょう。来客をもてなすパブリックスペースとくつろげるプライベート空間を分けたい人は、1階に来客対応用の部屋を作る必要もあるかもしれません。
防犯面が心配な人
リビングは家族が集まりやすく明るい空間となります。1階リビングであれば不審者が侵入した際にすぐに不審な物音を聞いて対処できますが、2階にあると大きな物音がしなければ気づかない人もいるでしょう。防犯対策として庭に砂利を敷く方法もありますが、聞こえなければ意味がありません。
また2階にリビングがあると、1階部分が暗くなりがちです。明かりがついていれば人がいると思い込み侵入されにくいですが、暗いと人がいないのではないかと思われてしまうでしょう。不審な音が聞こえない、1階部分が暗くなることで防犯面が心配な人には向いていません。
庭やガーデニングを楽しみたい人
庭で家庭菜園をしており、野菜やハーブを料理に使う人もいるでしょう。リビングやキッチンから外に出て収穫して料理に使いたい、庭の手入れをしたい人には向いていません。1階リビングであれば距離が短いので、階段を使用することも過度に体に負担がかかることもないでしょう。
2階リビングには明るく開放感のある空間を作り出せる一方、階段の上り下りが負担になるなどのデメリットも存在しています。2階リビングを検討中の場合は、メリットとデメリットをしっかりと理解して、実際の日常生活のイメージや家事の動線なども考えておきましょう。また将来的なリフォームも視野に入れておくと後悔することも少ないかもしれません。