アイデア次第でさまざまな楽しみ方が!新築に庭を作る際に考えておきたい点
「庭のある家」にどのようなイメージがありますか?花や木を植えて家全体を素敵な印象に変えたり、子どもや犬が庭で駆け回って遊んだりという明るいイメージから「メンテナンスが大変」「必要性を感じない」というマイナスなものもあります。それでは、庭のあるメリットやデメリットは何があるのでしょうか。庭を作る際に気を付けるポイントもあわせて解説します。
新築に庭を作るメリット!
目隠しになる
家の中が外から見えないように塀や生け垣を設置する住宅も多いですが、道路から家の距離が近いと屋内が見えてしまいます。また庭がない状態で背の高い木を植えて目隠しすると、家の中から外を見た時に圧迫感を感じてしまうでしょう。
そこでおすすめなのが「前庭」です。前庭は住宅の前面に配置する庭のことで、家の中を見えにくくできます。外から家までの距離が離れるので見えにくくなり、背の高い木を植えることもできるでしょう。大きな窓が設置された部屋は明るく開放感がありますが、家の外からも見えやすいので工夫して目隠しすることをおすすめします。
子どもの遊び場ができる
家のすぐ近くに公園がない場合、家の前の道路の交通量が多い場合は子どもの遊び場を制限しがちです。子ども部屋を設けて遊び場にすることも可能ですが、家の中だけでは退屈になる子どもも多いでしょう。庭があれば太陽の光を浴びながら遊ぶことができ、遊んでいる様子を家の中から確認できます。敷地内なので安心して遊ばせ、その間に家事や仕事をしながら見守ることも可能です。
日光を家の中まで取り入れられる
土地のすぐ隣に家や建物がある場合や塀を作って目隠しする場合は、家の中へ日光を取り込む場所が少なくなりがちです。庭を作ると日の当たるスペースを確保でき、うまく設計すれば日光を利用して家の中を明るくし、電気代を節約することもできます。採光率を上げるための設計にも力を入れている建築会社も多いので、複数社に相談して比べてみましょう。
庭の活用方法にはどんなものがある?
バーベキューや花火、プールが楽しめる
火を扱うバーベキューや花火を禁止している公園は多くあります。公園に芝がある場合は燃えてしまうこともあり、遊んでいる声や煙が近隣住民への迷惑になることもあるからです。家に庭があれば自由にバーベキューや花火をでき、プールも楽しめます。3坪(約10㎡)以上の面積を確保できれば充分に楽しめるでしょう。
ガーデニングや家庭菜園ができる
ベランダで家庭菜園を楽しむこともできますが、プランターに植えられない植物は育てられません。庭で家庭菜園をするのであれば、1坪(約3㎡)あれば充分に楽しめるでしょう。プランターは植え替えや土の処理が面倒ですが、庭で育てる場合は植え替える必要もなく、太陽の光を浴びられる理想的な環境下で育てられます。近年では、野菜の育ち方や実り方を知らない子どもも増えているので、家庭菜園は野菜の育て方を教えるのにも適しているでしょう。
ドッグランにもなる
昨今、家の中にいる時間が長くなったのでペット需要が高まりつつあります。賃貸でもペットと一緒に快適に過ごせるよう、足洗い場やドッグランを併設している物件も存在しているようです。
ドッグランは専用の施設やドッグカフェ、パーキングエリアにもありますが、ノーリードで遊ばせられるので、犬同士の相性が悪いとケンカになる可能性もあるでしょう。家の中でも遊ぶことはできますが、フローリングが爪で傷つき滑って転倒することも多いものです。自宅の庭を犬が自由に走り回れるようにすればトラブルを回避でき、充分な運動をとることでストレスも減らせます。
新築に庭を造る際に考えておきたい点
充分な面積があるか
住宅の建蔽率は角地や周辺の住宅状況により変わりますが、採光や通風、火災による延焼防止のために制限されています。建蔽率が60%の場合、建物がない土地部分は40%ということになりますが、駐車場の面積を確保するとどれだけの面積が残るでしょうか。
これは立地条件や土地面積で変わるようです。購入した土地に勾配があれば、平行にするために土を盛ってコンクリートで固めて土台を作る必要があります。石垣やコンクリート部分にガレージができるほど高さがあれば、バランスを保つため台形になるでしょう。上辺と下辺で差が生じ、活用できる土地面積は小さくなるのです。
メンテナンス方法を知る
庭に植木がある場合は定期的にメンテナンスが必要です。庭に植えている木が成長して隣の家にまで枝が入り込み、隣人が枝を切ってトラブルになるという話もニュースで取り上げられることがあります。葉や枝が伸び放題になると見た目も悪く、管理が行き届いていないという印象を与えてしまうでしょう。
自ら剪定作業をするのであれば道具の用意が必須です。高い場所で作業する場合は危険も伴います。植えている木が多く、個人でメンテナンスできない場合は庭師に依頼しましょう。庭師に依頼すれば、手の届かない範囲まで整備してくれます。
庭がある家はメンテナンスが大変なものの、遊び場や趣味で使うことができるなどメリットもあります。また屋外に自分たちが自由に過ごせる空間があると解放感があり、周りの目を気にしなくてよいのもメリットです。近隣に迷惑がかからないよう配慮して、庭がある暮らしを楽しみましょう。